自社で何か新しいプログラムを開発する際、ぜひ利用したいのが「API」です。APIとはあるプログラムの一部の機能をweb上に公開し、他のプログラムとの共有を可能にしたものをいいます。つまり、これから開発しようと考えているプログラムの機能のうち、すでにAPIとして公開されているものについては、それを利用することで一から開発する手間をはぶくことができるのです。
現在、民間サービスのAPIだけでなく、公共機関や関連サービスについてのAPIも数多く公開されてきています。きっと自社のプログラムの目的に合ったAPIを見つけることができるでしょう。この記事では数多くあるAPIの中から代表的なAPIを6つご紹介します。
ビジネス効率化は成功の鍵
APIを利用すればコスト削減、開発期間の短縮化など、多くのメリットを享受できます。そして、これらは全てビジネスの効率化につながるものです。
現代のビジネスにおいて、成功の鍵はいかに効率的に事業を運営できるかにかかっています。無駄な部分にリソースを割けば、それだけコストもかかりますし、また、それに見合った利益を回収することも難しくなります。したがって、不得意な分野や他の誰かが得意な分野はその誰かに任せてしまったほうがいいでしょう。つまり、自社でしか提供できないサービスや強みを売り出していくことが重要なのですね。
ビジネスを加速させるAPI6選
ここからは代表的なAPIを紹介していきます。ぜひ参考にして、必要であれば上手く利用してくださいね。
Google Maps
Google Maps API | Google Developers
非常に多くの人が利用しているGoogle Maps。GoogleはAPIとして公開しているので自社ソフトに組み込むことが可能で、地図情報や位置情報を共有することができます。利用範囲にもよりますが、無料で使用できるところもポイントです。
とても有名なソフトなので世間からの信頼度が高いことも大きなメリットですね。
NAVITIME API
NAVITIME API | ナビタイムAPI/SDKサービス|ナビタイムジャパン
特徴的なCMで一躍有名になったNAVITIMEですが、こちらもまたAPIとして利用可能となっています。位置情報や経路検索、特に駅間の移動方法や駅の出口情報など、移動手段に関する詳しいデータが豊富です。
レイアウトも見やすく、使いやすいところも魅力的ですね。
郵便番号検索API
こちらは、郵便番号検索APIです。郵便番号を入力すると都道府県はもちろん、市町村や住所、事業所名まで検索してくれます。Google Mapsなど地図系のAPIと合わせて利用するとさらに効果的です。
Twitter Developers
代表的なSNSサービスであるTwitterの機能を共有できるAPIです。Twitterはユーザー数、利用者が圧倒的に多く、その手軽さから日常的に利用している人も多いSNSとなっています。
このAPIを利用すればTwitter上で公開されているツイートやユーザーなどを参照することができます。SNS系サービスはこれからもますます発展していくでしょうから、上手く自社サービスに取り込むことができれば大きなメリットがあるでしょう。
facebook Graph API
Graph API - ドキュメンテーション - 開発者向けFacebook
FacebookもTwitterと並ぶ、世界的にも有名なSNSサービスのひとつです。このAPIではFacebookに公開されているユーザー情報や写真、ビデオなどを参照できます。
Yahoo!Japan OpenID
OpenID:OpenID - Yahoo!デベロッパーネットワーク
このAPIはユーザー認証においてYahoo!Japanに登録されているIDを利用できるようにします。利用者にとっては、わざわざ新しくユーザー登録を行う手間をはぶけるため、ユーザビリティが向上します。
Yahoo系のAPIはこれの他にも、ショッピングやオークション、口コミに関するものも公開されています。自社の提供しているサービスによって使うものを選べば、より効率的なビジネスができるでしょう。
おわりに
ここで紹介したAPIは全体のほんの一部です。現在は数え切れないくらいのAPIがweb上に公開されているので、探すだけでも一苦労かもしれません。しかし、ユーザーの利便性の向上や機能の外部委託など、APIの利用にはとても大きなメリットがあります。
何より、いつでもユーザー目線を忘れないことが、APIを上手く活用するコツです。このことを忘れず、満足度の高いサービスを実現しましょう。