Excel 2016には、データ分析に役立つ様々な新しい機能が追加されています。
Excel 2016で使用可能になった新機能
データ分析には必要なデータを集める必要がありますが、Excel 2016はデータの収集と変換を簡単に、またスピーディーに行える機能が新たに組み込まれています。 これにより、必要なデータ検索し、全て1箇所にまとめることができます。
例えば、公開されているウエブサイトの表や、データベースやキューブに収納されている様々な企業データ、クラウド上のソース、Hadoopなどの非構造化データ、Salesforce などのサービス、といった多様なソースのデータに接続し、作業中のワークブックのデータモデルとしてデータを取得したり、ワークシート内に表として表示できます。
この機能は、従来は Power Query という個別のアドインとして使用できましたが、Excel 2016は「Data」タブの「Get&Transform]」から、ネイティブな機能として使用できるようになりました。
また「データ」タブにある「予測シート」機能は「ワンクリック予測」とも呼ばれ、既存のデータを基に、この値が将来的にどのように変化するか「予測」してくれる機能です。
「日付」「売上」など、時系列で変化するデータを活用しますが。データの量が多いほど予測の精度が高まるので、データをできるだけ多くためてから利用するとより効果的でしょう。
新たに導入された6つのグラフ
グラフも「ツリーマップ」「サンバースト」「ヒストグラム」「パレート図」「箱ひげ図」「ウォーターフォール」と新たに6種類が追加されました。 この中でも「パレート図」はABC分析に活用できます。
これまで「分析ツール」アドインで利用できた「ヒストグラム」も加わっています。 「散布図」「パレート図」「ヒストグラム」の3つが簡単に作成できるようになり、QC7つ道具(品質管理で現状を定量的また視覚的に分析するツール)で活用できます。
ピボットテーブルもバージョンアップし、まず、日付データをピボットテーブルに配置すると、自動的に日付データがグループ化されるようになりました。これにより簡単にデータが要約できるようになりました。