業務効率化の為のBIツール
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BIツール導入後に必要な初期設定

f:id:JUSTSYSTEMS:20160623104612j:plain では、BIツールを導入し、運用し始めるまでにどのような初期設定が必要なのでしょうか。 BIツールには大きく分けて4つの種類があります。それぞれによって初期設定作業に違いがありますので、ツールの種類ごとに説明していきます。

レポーティングツール

迅速に問題の兆候を発見し、異常が発生した場合には即座に軌道修正することを目的としたツールです。初期設定としては、既存の業務システムからデータを抽出し、専用のデータベースに移す作業が必要になります。

次にレポートの種類や形式、データの種類や分析の方法を設定します。さらに、ダッシュボードを設定し、必要に応じてカスタマイズにします。異常が発生した場合に通知させるためには、異常値の設定も必要となります。

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OLAP分析ツール

問題の要因を掘り下げ、検証するためのツールです。初期設定としては、既存の業務システムを加工して作成したDWHからデータを抽出、またはETLを用いて既存のシステムから抽出したデータで、多次元データベースを作る必要があります。 OLAP分析ツールでは、この多次元データベースに対して、さまざまな角度から解析することで問題点や解決策を発見します。

データマイニングツール

さまざまなデータから未知の関係や傾向などを探索し、問題解決のヒントを得るために使用されます。初期設定として、OLAP分析ツールと同様に、DWHやETLを用いて分析用のデータベースを作ります。作成したデータベースに対してクロス分析・相関分析・回帰分析などの統計処理をするために、あらかじめ計算式などを定義しておく必要があります。

プランニングツール

経営層の予算編成などの計画立案を助けるツールです。過去実績の分析やシミュレーションを行うことで、計画の根拠を得ることができます。ここでも初期設定として分析用のデータベースを作成します。前述の2つのツールと比べるとデータ量が限られますが、別途シミュレーション用の各種作業テーブルの作成が必要となります。